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アウトプットする機会を設けるために、またインプット内容を充実させるために
以前の記事でインプットするためにアウトプットすることの重要性について記事にしたことがあります。 ここ最近、自分自身アウトプットする機会が増えてきたことやインプット量が以前よりも増えてきました。 ただ、インプットしたつもりになっていて曖昧になっている情報や、インプットしたものの実際に使用する機会がなく片隅に置き去りになっているものがあるのもまた事実で。 今日はそんなインプット、アウトプットに関して現時点での自分の考えをあれこれぼやいてみようかと思います。 アウトプットす... -
ハムストリングスの柔軟性をFFDのみで評価するな
臨床現場でハムストリングスの柔軟性を評価する際に用いられる手法は様々あります。 そのなかで簡易的に行うことができる立位体前屈での評価。スクリーニングをする際には用いやすい方法です。 しかし、「ハムストリングの柔軟性を見る」ことが目的なのであれば除外要素が出てくるため適切な評価とはなりません。 立位体前屈における指床間距離(FFD)の除外要素 立位体前屈は脊椎、骨盤、股関節、足関節の複合運動で、かつ腕の長さや指の長さにより変化します。 多いケースは、ハムストリングスの短縮... -
「球速を速くするためにこれをやれってメニューありますか?」に対して、練習しなさいの一言
野球の現場に出ると必ず聞かれるタイトルの言葉。「球が早く投げれるようになるにはどうすればいいですか?」 答えはシンプルです。「練習しなさい」この一言に尽きます。 もちろん、答えがわからないから誤魔化して言ってるわけではありません。これでも、7年間色々経験しながら理学療法士として野球に関わりながら働いていますので。 ただ、そこには要素がたくさんありすぎるのです。柔軟性や可動性、筋力やパワー、連動性や姿勢制御、動作習熟度などなど。 それらの要素をいっぺんに鍛えることがで... -
伝えたいことをどう伝えるかと、言葉で伝える難しさ
人とコミュニケーションを取る上で、私たちのメインツールとなる「言葉」。 言葉一つで表すものは多岐にわたります。良くも悪くも捉えられますよね。面白くも難しいものです。 動作を伝達する際に、言葉だけで伝えるのは非常に難しいです。自分の意図していることが伝わらないと私は「イラッと」してしまいます。(伝えられない自分のせいなのに。) 今回は「言葉」についてです。 伝えたいことを上手に伝えるために 幼い頃から、いろいろな人に関わりながら人は成長していきます。 家族、保育園や幼... -
問診とカルテ内容があるなら、自身の問診内容をより深い内容にできるはず
先日、X(Twitter)で「問診票に書いてることを問診で聞くな。」 そんな内容のポストを拝見しました。 ただ、問診票を鵜呑みにするのもまた、私は違うと思うので今回の記事にしようと思います。 問診票は患者さんの記憶整理と感覚 問診票はなぜ受診したんですか?に対して患者さんが記入するものです。 つまり、患者さんの主観100%なわけです。 どうした時に症状を自覚したのか、どこが痛いのか、どういう痛みなのかなど。 まずは受診するきっかけを、次にその症状がどんなものなのかを感じるがまま... -
正しい投球フォームとは何か。そんなものはない、自分の体力や技術で投球フォームは出来上がるものだ!
一昔前までは、「正しい投球フォーム」なんていう概念はあまりなかったように感じます。 むしろ、形にこだわらずいかに早く投げるか、いかに遠くに投げるかだけを考えていたような。(田舎者の私だけでしょうか。笑) 最近は色んな解析装置などの発達で、数値や動作分析が目で見てわかるようになりました。また、そういった最新メカを使って動作指導をする施設も増えている印象です。 データは嘘をつかないかもしれません。実際に球速がどれくらいだ、回転数がどれくらいだ、回転軸がどうだ、とか。 け... -
投球障害肘で発見される「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」は野球を諦める必要はない
先日、クリニックに足を運んでくれた中学生の選手からこんな発言を聞きました。 「別の病院を受診して、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)と診断され、医者から野球をやめるように言われました。」 いやいや、どんなに心無い発言だよ! 目の前になんとか野球を続けたい、肘を良くしたいと願って受診した選手を、目の前で一言で切り捨てる。 そんな医療の世界があってたまるものか、と。 OCDはスポーツを諦める必要はありません。しかし、適切な対応をしなければスポーツどころか、日常生活や将来に影... -
オスグットは大腿四頭筋のストレッチが最も有効を疑え
成長期に多いオスグット・シュラッター病は皆さんも聞いたことがあるかと思います。 検索をしてみると、大抵のサイトには「大腿四頭筋のストレッチ」が取り上げられています。 それで改善するなら、オスグットの膝の痛みに悩む学童期の選手がこんなにいるわけが無いんですよ。 それをあたかも正しいかのように、「痛いうちは運動を休んで、ストレッチをたくさんやりましょう」なんて、んなバカな。 大腿四頭筋の短縮があることはリスクファクターの1つに挙げられますが、オスグットの疼痛緩和はもっと複... -
ヒップリフトでハムストリングスが攣りやすい原因
とある日に聞こえてきた会話 患者:腰上げをするともも裏がいつも攣るんだよ〜 セラピスト:水分しっかり摂りましょうね! 確かにミネラルの不足による電解質異常で、筋の収縮と弛緩がスムーズにできていないことも考えれるけどそこじゃないでしょ! なんて思う、今日この頃〜 治療家として、専門職として目の前の事象に対して何が起きているか、どうすれば改善できるかを考える必要があると私は思います。 誰でも言えることを言って、なんとなく治療していてはセラピスト数が飽和していくこれからを生... -
動きを真似ることによる経験値と身体負荷
先日、クリニックにリハビリで通院している小学校高学年の野球選手A君とのやりとり。 私「投球開始時につま先が外側を向いているけど、そういうフォーム指導を受けているの?」 A君「Youtubeでこうすると球速が速くなるのをみたから」 こんな一幕がありました。 私なりの見解としては、①つま先を外に向けることで股関節外旋位を取りやすくなる⇨②ステップ時に軸足の股関節が外旋位になりやすい⇨③重心移動をする際に早期に荷重がステップ脚に乗るのを防ぐ⇨④上体の突っ込みを抑えて下半身からの力を伝達しやす...