- 競技動作に似ているから取り入れたい
- あの人がやってるトレーニングの動きがダイナミックで気になる
- 色々なバリエーションがあって、多くの効果が期待できそう
普段やらないトレーニング、競技類似性の動きを伴うトレーニングは興味をひきやすく取り入れたくなりますよね。しかし、本当にそのトレーニングはあなたにとって有効でしょうか?
私の考えるトレーニングはそんな派手で奇抜なものではありません。もっとベーシックでThe トレーニングというものです。例えばスクワットとかランジとかデットリフトとか、、、
「競技動作に似ている=効果が期待できる」なんて短絡的な思考は今すぐやめてください!
- 継続的に取り組むことができる
- 負荷量を漸進的に増加することができる
- 可能な限り大きな可動域、多関節を動員できる
私の考えるトレーニングは上記の点を満たすものです。
SNSで見かける競技動作に類似したトレーニングなるものを全て否定する訳ではありません。しかし、せっかくトレーニングをするなら適切なトレーニングを積むべきです。トレーニングになかなか時間を割けないアスリートはなおさらです。
今日はそんなトレーニングについてあれこれぼやいてみます。
「競技動作に似ている=効果がある」→そんなことはない
競技動作に直接負荷をかけると、その動きを遂行する能力が向上するように見えると思います。例えば、重りをつけて走ったり、重いボールを投げ込んだり。
しかし、外的負荷をかけた動作は実際のスピード感、関節運動や適切なタイミングでの筋発揮とは異なります。動作に重さが加わることで無理に動かす必要が出てきます。無理に動かすということは本来の動きとは違う動きになりえます。加えて、筋発揮のタイミングが普段と違うタイミングになることも考えられるでしょう。
いざ、外的負荷を抜いて普段の競技動作を行った時に
- フォームがいつもと違う
- いつもの力感と異なり繊細なコントロールがしづらくなる
など、結果としてパフォーマンスが下がりかねません。
競技動作に外的負荷をかけると怪我をするリスクになり得る
スポーツは1動作に対して高い遂行能力を求められます。足のつき方や腕の振り方、走り方やタイミングの取り方、適切なタイミングでの力発揮などなど。
複数の要素が歯車のように噛み合って、高いパフォーマンスを発揮するのです!
そこに外的負荷が加わるということは、ただでさえ高い能力を求められているのに、さらに高い能力を求めらることになます。
それらの求めらる要素を適切に処理できなければ、無理に遂行しようとすることで一部位に対する外的ストレスが過剰になり得ます。
一部位に高い外的ストレスが加わるということは、組織ストレスや関節ストレスが高くなるということです。その積み重ねは結果として、大なり小なりの怪我につながるのです。
例えばサンドボール、プライオボールスローを思い浮かべてみてください。
投球動作の中に重さの違うボールを使用することで、球速やコントロールを向上させる目的で行われるかと思います。投球動作は肘関節に対してとても大きな外的ストレスがかかります。
各関節の連動性がスムーズに行われ、肘関節周囲の筋肉が適切に働くことで怪我をせずに投球することが可能となっています。しかし、重いボールを扱うことで上腕で投げようとする意識が強くなることが考えられます。外的ストレスが大きくなることに加えて、本来の連動性が失われ肩や肘に対する外的ストレスが大きくなり、組織や関節ストレスが増大することで怪我につながるのです。
トレーニングはトレーニング、技術は技術として鍛える!
競技のパフォーマンスを上げるために必要なことは多岐に渡ります。
その手段の中に、多くの人は技術練習とトレーニングが含まれるかと思います。両者を組み合わせることが効果的かつ効率的だと思うことがあるかもしれません。
形上はそう見えるかしれませんし、動作に外的負荷をかけることは取り入れやすいと思います。しかし、実際に起きるメリットとデメリットを考えた時に、パフォーマンスという面においてはデメリットが大きいと私は考えます。
だとするのならば、トレーニングはトレーニングで体力を向上させ、得られた体力を用いて技術練習を行うことが効率的かつ効果的にパフォーマンス向上の恩恵を受けられるのではないでしょうか。
