理学療法士が野球部トレーナー活動!就職して1年目のPTが野球のトレーナーになるためにやったこと5選!

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 何度か記事に書いている「スポーツ現場で働く理学療法士」のテーマ。

 学生PTや若手理学療法士は興味がある話題なんじゃないかな、と思います。

 学生時代に「野球肘」や「野球肩」などで自分自身が理学療法士にお世話になったことから、理学療法士を目指すきっかけになった人も多いと思います。私もその中の一人です!

 だけども、いざ養成校に進学してみたり、理学療法士として働き始めたら

講義内容に「スポーツ理学療法やテーピング手技などは思っていた以上に少ない!」

いざ就職したら「スポーツに触れる機会は少なく、現場に出れない!」

 なんてことが多く、目の前の仕事をやることに精一杯になりスポーツ現場で働くことを諦める人も多いんじゃないかと思います。

 諦めるなよ!!と私は言いたいです!というより、「今からでもできるよ!」「きっかけは自分次第でいくらでも作れるんだよ!」ということを伝えたくこの記事を書くことにしました

 今回の記事は、これから理学療法士としてスポーツ現場で働きたいと思っている学生PTや理学療法士に向けて、どうすればスポーツ現場で働けるようになるのか、というのを私の実体験をもとに書いています。

 個人的には上から順番に重要だと考えていますので、行動におこす際には順を参考に自分の行動に移していただければと思います。

①理学療法士がスポーツ現場で働いている職場に入職、転職する。特にクリニックを選択する!

 所属している理学療法士が病院の活動として、もしくは個人でプロ・アマチュア問わず野球のトレーナー活動をしている職場を選択するのが確実に近道です。

 私自身、就職活動を行うときは「野球」の現場で働くことを目的で考えていたため、高校や大学にトレーナー活動を業務として行なっているクリニックを探しました。

 結果として、入職して半年から高校野球部のトレーナーとして活動することができました。

 0から1を作るのはどんなことでもそうですが、非常に難しいです。

 逆に1ができていればその後に続くことは可能ですし、先導者がいればついていくことで同じ道を歩みやすくなるのは想像も容易かと思います。就職先が野球に関わる活動をしていれば、自分自身が同じように野球に関わる機会は必ず出てきます。

新卒のうちは総合病院に就職して、いろんな疾患を見たほうがいい

福利厚生がいいし、総合病院に行くのが正解! 

 学生のころに就職活動をしていると、必ずと言っていいほどこんなフレーズを聞きます。というより、聞いたことがあるんじゃないしょうか?

 確かにそういう意見も頷けます。決して、大金持ちになれるよな職種ではないため少しでも福利厚生が整っている就職先を選ぶ。そりゃそうだ。

 でも、あなたがやりたいことや見たい疾患ってなんですか?野球のトレーナー目指しているんでしょ?

 総合病院に就職すると、基本的には各分野を数ヶ月から1年単位で経験させられると思います。また、自分が介入する疾患は必ずしも整形外科分野とも限らないでしょう。

 だったら、なんでも屋さんに就職するよりも整形外科に、更には「野球」に重点を置いて活動しているところに就職したほうが野球に関れる可能性は遥かに高いです。

 クリニックが業務として地域の野球チームと契約をしているなら、尚更関われるチャンスは広がります。

②理学療法士としてスポーツ現場で活動している先輩や友人に見学のアポをとり実際に現場に行く

 二つ目は、つながりを作るために職場内ではなく自分の友人や同期、先輩のつながりでトレーナー活動をしている人にコンタクトをとることです。

 今現在の職場から転職するのが難しい人はSNS等を利用して、実際に現場で働いている人にコンタクトを取ることで現場の見学が可能かどうかのアポを取ります。

 野球現場では色々な人の出入りがあります。見学をきっかけに横のつながりができて、トレーナーを探しているチームや、怪我予防をを教えてほしいチームとのつながりができます

 実際、私自身も野球の活動を通して

ストレッチ指導に来てほしい!

定期的にセミナーを開いてほしい!

 というように、父母会の方や指導者の方からお話をいただいて他チームに伺った経験もあります。

 地域の野球チームの場合は大きく「トレーナー募集!!」なんて広告は出せないものです。でも実際の声を聞くと、指導者の人はケアをしてくれるトレーナーや、怪我に詳しいトレーナーを求めています。これは実際の声を聞いているため事実です。

 でも、こういう情報って実際に現場に出て関わってみなければ得られない情報なんです。だから、自分自身のつながりを探って、新しいつながりを作るために自分からアクションをかける必要があるんです。

③理学療法士がスポーツ障害に関わる際に必要な知識や技術をつける

 これに関しては、いかに症例にかかわる回数が多いかだと私は思います。投球障害の患者さんをできる限り多く見て、色々な動作パターンや疼痛パターンを評価する。診る以上の勉強は臨床家である以上ないと思っています。

 だからこそ、野球に重点を置いているクリニックを選択するべきなんです。野球選手がたくさん受診する場所では自ずと野球に関わる機会は多くなるわけなので。

 もちろん、文献やジャーナルを読み漁って基礎的な知識や考え方を身につけることは必要です。でも実際に選手に関わるとわかると思いますが、全然書いてたことと一致しない!なんてことはザラです。ましてや、どれだけ再評価して治療しても痛みが取れない、、なんてことも初めはありました。

 でもこれって、「さまざまな症例に触れて評価⇨治療していく中で新しい知識を得る」を繰り返していくことで「この痛みで、このテスト陽性ならこれが怪しいな」って自然に頭と身体が反応します。

 特殊な手技は最初は覚える必要なんてありません。ベーシックなもので原因を潰して症状の改善を図れればそれでいいんです。仮に新しい引き出しが欲しくなったら別のトレーナーの諸先輩方に教えて貰えば良いのです。

 今はそんなことを不安におもって踏み出せなくなってるときじゃなくて、最低限の知識を持ってまずはトレーナーの道に踏み出す一歩を出す方がよっぽど重要です!

 できないことは正直にNoと言えばいいのです。あれもこれもできなくていい。自分の専門分野は的確に仕事をして専門外はそれは私の専門外です、と言えばいいのです。

④理学療法士やトレーナーの求人情報に定期的に目を通す習慣をつける

 あまり多いケースではないですが求人サイトに「トレーナー」と検索した際にヒットすることがあります。また、プロ野球球団の募集もあることも!

 競争率は高いでしょうが、思い切って上のレベルで活動したいと思う方々は調べておいて損はないと思います。

⑤個人で発信する力をつけ、自身の情報が目に触れるようにする

 最後は「発信力をつける」です。今のご時世、誰でも情報を世界に向けて発信することができます。

 自分の強みを積極的に発信して、興味のある方々の目にふれる環境を作れれば色々なオファーがきます。実際にInstagramを通じてチーム契約を結んだ人もいますので!

 アカウントを育てる、発信力や認知力を向上させるという点では時間がかかりますし、継続や努力、知識が必要になります。積み重ねが大変ですが、仕事の依頼やコンサル、自身のコンテンツ提供など様々な活動へと展開もできるためやるに越したことはないと思います。

まとめ

まとめです。野球のトレーナーになるために、、

  • トレーナー活動をしている理学療法士が在籍しており、野球やスポーツに重点を置いているクリニックに就職する
  • 同期や先輩などSNSを通してトレーナー活動をしている人にコンタクトをとり現場見学をさせてもらう
  • 最低限の知識を身につけ、可能な限り多くの症例に触れる
  • 求人情報に目をとおす習慣をつけ、少ない求人情報をキャッチする
  • SNS等での個人発信力をつけ、必要とされる人の目につくようにする

以上、5点を実践することでトレーナーになるためのきっかけを作れるでしょう。

あなたが志した夢をあきらめずに「野球に関わるトレーナー」になれることを応援しています!

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