毎日泥だらけ、汗だらけで帰ってくる子供に少しでも結果が出るようにサポートしたい!
疲れて帰ってきた子供の疲労が少しでも軽減するようにできる工夫を知りたい!
子供がやっとつかんだレギュラー!怪我をしないように家でできるサポートって何かな?
このような悩みを持った保護者の方って多いんです。実際、私も現場の声としてこういう悩みってよく聞くものです。自分の子供が毎日頑張っているから、そんな子供が上手になるために何かサポートしてあげたい!って思いますよね。
そんな悩みを持ったお父さん、お母さん!できることって実はめちゃくちゃあります!
例えば、入浴時に部分的にでも交代浴をできるようにするとか、日々の練習に捕食を持たせるとか、セルフケアを一緒にやるとか、、etc
私は理学療法士、そして野球部トレーナーとして5年以上の間、小学生から社会人までの野球選手を治療してきた経験と知識があります。さらに、野球肘検診や地域の野球教室などで保護者に向けたお話をした際にいただいた質問から皆さんに役立つ情報を発信することができます!
この記事では「お家でできるコンディショニングサポート」が読んだ直後からすぐにできる内容となっています。実践することでみなさんのお子さんが、今以上に野球で活躍できるようにと思いながら書きましたので、ぜひ最後までご覧ください!
本日のお品書き
お家のサポートで工夫すべきとことは「食事」「睡眠」「日々の身体チェック」の3点
保護者の方々がお家でサポートすべき点に関しては「食事」「睡眠」「身体チェック」の3点です。画面の前のお父さん、「いやいや技術的なところで何をすべきか知りたいんだよ!」って思っていますよね?
もちろん、自宅でできるトレーニングメニューもあります。でも、練習量に対して疲労回復量が追いついていなければ成長できないんです。練習で疲れた身体に技術練習でさらに疲労を重ねれば、怪我をしやすくなりますし、翌日の練習や試合に支障をきたします。
そう、まず大事なのは練習で溜まった疲労を軽減することなんです!そのために必要ですぐに実践可能な3点を今日は紹介します。
「食事」

まずは、食事についてです。
たくさん頑張る身体には十分なエネルギーを蓄えておく必要があります。また、頑張った身体が成長するには栄養が必要不可欠です。人間のエネルギーとなるものは食事がほとんどです。
少年野球をやっている子供たちの消費エネルギーはみなさんが思っている以上に多く、成人男性以上にエネルギー消費することもザラです。そんな子供たちが1日2食なんてしたら体力は消耗する一方です。
そんな中で、朝食を抜かしたり、疲れたから夕飯は食べないなんてことも少なく無いでしょう。ここで保護者の出番です!
少年野球の選手たち自身が「食への意識」を高く持つことはまず無いでしょう。持っていたら人生2周目かもしれません。ていうか、純粋に怖いです。笑
食事が大事!といっても、私自身は管理栄養士やスポーツ栄養学の資格を持っている専門家ほど事細かなところまではお伝えすることはできません。あくまでも理学療法士、野球部トレーナーの身としての発言とさせていただきます。
- 食事と食事の間隔が5時間以上開かないようにし、開くことが考えられる時は捕食を準備する
- 栄養素の偏りが大きすぎないように主食、主菜、副菜、汁物を可能な範囲で準備する
- 運動時にはミネラルを含んだ飲み物を準備する
- 食事に対してストイックになりすぎないように好物を入れる
このような点に気をつけていただければと思います。
運動に必要なエネルギーを蓄えさせ、運動中に筋肉のダメージを抑えるようにミネラルを含んだ飲み物を飲む、そして運動で疲れた身体に再びエネルギーを補充する。そんなサイクルを作ってあげられるといいです!
「睡眠」

次に睡眠についてです。
前述した食事同様で、睡眠は身体の修復に大きく関わります。人間の身体は寝ている時に強くなるのです。そのため、いくら野球を頑張ってトレーニングに励んでも、睡眠が十分に取れていなければ得られる効果を減らしてしまいます。
良質な睡眠を取るために、寝る直前に大量の食事量を取らないことや、パソコンやスマートフォン、ゲームをしないような管理をしてあげましょう。もちろん、趣味を没収してはいけません。好きなことには夢中になってしまうものですよね。だからこそ、時間を決めたり物事の順番を整理してあげましょう。
良質な睡眠を取るためには以下の点を気をつけましょう!
- 部屋はなるべく暗くし、静かな環境にする
- 室温は22℃〜25℃、湿度は60%前後に設定する
- 寝る時間と起きる時間をなるべく固定して、体内時計を整える
「日々の身体チェック」

最後は日々の身体のチェックについてです。
毎日野球をやっていると、身体は野球の動作に合わせてより効率的な動作をするように適応していくものです。そのため、必ず左右差がない状態にする必要があるかと言われたらNoです。しかし、押さえておかなければいけない左右差が2つあります。
- 投球側と非投球側の肘曲げ伸ばしの左右差
- 肩甲骨の位置の左右差
上記2点に関しては、怪我の初期症状やリスクとなりうるので要チェックです!怪我による痛みでパフォーマンスが下がることや、長期間野球から離脱することは子供のモチベーション大幅ダウンです。
今まで頑張ってきた野球が嫌になりやめてしまう、なんて選手も見たことがあります。完全に怪我を予防することは難しいですが、怪我のリスクを下げることは可能です!子供と一緒に日々のチェックをしてあげてください。
また、左右差以外にも簡単にチェックできるものもあげます。
- 足を揃えて踵が地面から離れないように、しゃがむことができるか⇨ふくらはぎの柔軟性や背骨の可動性
- 開脚で踵と踵の距離は身長分開くか⇨内転筋や臀筋、ハムストリングスの柔軟性
- お姉さん座りができるか⇨股関節の内旋可動域
- 片足立ちでフラフラしないか⇨臀筋の筋力、バランスや軸足の安定性
- ブリッジができるか⇨股関節や背骨の可動性
- 立位体前屈で床に指が届くか⇨背骨の可動性やハムストリングスの柔軟性
他にも見れる項目はたくさんありますが、毎日チェックできて比較的簡便にできるものを挙げました!
保護者が協力することで、練習に臨む身体の状態を万全にすることで100%に近い力を発揮できる!
同じ練習をしていても効果に差が出るのはなんでだろうか、と考えたことありませんか?
個人の技術練習にかける時間、成長の早い遅いに伴う身体の変化、運動学習にかかる時間の差などさまざまな要因は挙げられます。
でも、そこを嘆いても仕方がないんです。成長の早い遅いや運動学習にかかる時間は個人差がどうしてもあるものです。
でも、練習に臨む身体の状態をリカバリーすることは誰にでもできます。同じ練習をやるにしても、60%の身体でやるのと80%の身体でやるのでは差ができるのは考えるのも容易だと思います。
同じ練習に対して臨む身体の状態が違えば、それだけ発揮できる力も違いますし継続できる量も違います。その小さな積み重ねが選手の成長につながるのです!
そして、その身体の準備の手助けが保護者の方々にはできます。日常の小さなことではありますが、その小さな積み重ねが大きな結果につながるのです。
実際、高校や大学のトップレベルで活躍する選手やプロの世界に挑戦している選手もみさせていただいていますが、「自分の身体に対する意識」はやはり別格です。
自分の身体を知ろうとする、自分の身体に足りない部分を言葉にできるなど。
幼少期からそれらを全て選手が行うことはまずできないです。だからこそ、常日頃そばで支えている保護者の方々が手助けして、選手に必要なことのヒントを与えて欲しいのです。そして習慣化を図ります。
そこから出来上がった習慣が、選手の才能を開花させるきっかけになるでしょう!
まとめ
- 選手のサポートは保護者にできることがたくさんある!
- 「食事」「睡眠」「日々の身体チェック」の3点を手助けする。
- 技術練習だけでなく、疲労管理が大切!
- 活躍する選手は自分の身体に対する意識が別格!
- 幼少期から自分の身体を管理するのは難しいため保護者が手助けをして、習慣化を図る!
たくさん頑張っている我が子が成長する姿を見守っている保護者の方々がたくさんいることは、現場に出ているため重々承知しています。
しかし、見守るだけではなく選手と一緒に成長する過程を歩むことをして欲しいのです!選手が成長していく過程をより加速するために保護者の方々の助けが必要なのです。
この習慣をやるかやらないかで、選手の成長の伸び幅が変化します。まずは今回挙げた「食事」「睡眠」「日々の身体チェック」の3点から始めてください!