先日、X(Twitter)で「問診票に書いてることを問診で聞くな。」
そんな内容のポストを拝見しました。
ただ、問診票を鵜呑みにするのもまた、私は違うと思うので今回の記事にしようと思います。
問診票は患者さんの記憶整理と感覚
問診票はなぜ受診したんですか?に対して患者さんが記入するものです。
つまり、患者さんの主観100%なわけです。
どうした時に症状を自覚したのか、どこが痛いのか、どういう痛みなのかなど。
まずは受診するきっかけを、次にその症状がどんなものなのかを感じるがままに書いているものと捉えるものです。
問診内容(感覚、認識)との実際の違い
実際に私のクリニックでは、紙の問診票を受付した際から最後までカルテファイルに挟んだまま各部署に流れます。
基本的にリハビリに来るのは一通りの診察や検査が終わってからになるので、電子カルテに情報が記載され、リハビリの部署にカルテファイルが流れてくる形になっています。
そのため、患者さんに介入する際は電子カルテと問診票を参考に大雑把な問診内容と治療プランをイメージしてから介入するようにしています。
ただ、問診内容に書いていることと患者さんのおっしゃることに違いを感じることも少なくはありません。
「腰が痛いんだよ〜」といっても、どこが痛いのかを問うと実際は臀部だったり、「肩が痛いんだ」の指す場所が頚部だったりなど。
問診票だけではわからない、本来のニーズ
つまり、患者さんの認識とセラピスト側の認識とではズレがあることもあるのです。
だから問診は受付でも、診察でも、リハビリでも行われるものなのです。
問診票に書いていることを再度聞くのではなく、書いていることを深掘りして、自分の判断材料を増やすために問診をする必要があります。
患者さんの本当の訴えを、ニーズを的確に捉える必要があるからです。
患者さんから受けた言葉を自分で解釈して、そのままでは問診同様にズレが生じることもあります。
自分は言われたニーズに沿っているつもりでも、患者さんが求めているものが違えば意味がありません。
だからこそ、コミュニケーションが重要になるのです。ただ症状を治療をするのではなく、患者さんが今どう感じていて、いつまでに、どうしたいのか、などをしっかりと問診してニーズを捉えた上で治療する必要があるのです。
まとめ
問診は簡単なスクリーニングとして使われていますが、実際には治療にとても重要なヒントがそこには書いてあり、書いてあるものをいかに深掘りできるかだと私は思います。
患者さんとセラピストの認識のズレを擦り合わせて、本当のニーズを捉えるためにも問診はしつこいくらい聞くことも必要となるのです。