第17話 トレーニングの原理原則をおさえよ!『3原理』編

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 冬の寒さが際立つ時期になりました。私の地方では毎日のように雪が降っています。

 そんな寒さの中で自分自身は日々トレーニングに励み、患者さんは足元の悪い中クリニックに足を運んでいただきリハビリを頑張っています。私も患者さんも偉い!!

 今日はトレーニングやリハビリを行う中で、運動する側も指導する側もおさえておく必要のある「トレーニングの原理原則について」あれこれぼやいていきたいと思います。

 PS:我が母校が春の選抜出場可能性がありソワソワしております。ぜひ甲子園の舞台に立つ姿を見たいものです!

トレーニングの3原理

 過負荷の原理

 1つ目は「過負荷の原理」です。

 「過」⇨ストレスと変換してみてください。快適範囲で楽な運動を続けても自分自身の筋力向上は図れませんし、ストレッチ効果もあまり起きず柔軟性向上は得られません。

 自身が持っている能力を100としたら、その100を少しでも越すストレスをかけることにより身体の組織は反応を起こすという原理です。

 とはいえ「過負荷をかければいいのか!」と、ただただ闇雲に負荷をかけ続けると筋組織や関節への負担が大きくなり怪我のリスクにもなりえます。

 それぞれの身体の健康状態や機能に合わせた運動量の調整が必要です。

特異性の原理

 2つ目は「特異性の原理」です。

 クリニック内のリハビリやメディカルスタッフとして出向く現場で、この原理を履き違えているのではないかというケースが見受けられます。

 「特異性の原理」とは・・・トレーニング効果が対象部位に対して特異的に出現する、という原則です。トレーニング時の負荷量や収縮形態に応じて、それに応じた効果が対象部位に出現するというものです。

 この「特異性」の解釈が、特異的な競技動作に模倣したトレーニングをすると競技動作やパフォーマンスが向上するものだと捉えてるケースが大変多いです。大きな間違いです!

 これは似ているようで別なことで、怪我のリスクやパフォーマンス低下の原因となります。

 実際に、野球の投球動作で重量のあるボールを使用して投球することによる怪我の報告は多数見られます。

 指導者は正しい知識で指導をし、トレーニングをする側も「特異性」の意味を理解した上でトレーニング内容の取捨選択をするようにしましょう。

可逆性の原理

 原則の最後は「可逆性の原理」です。

 トレーニングをやめると、トレーニング効果は失われていくという原理です。

 これはイメージがしやすいと思いますが、使わない機能は次第に低下していきます。筋肉は萎縮していきますし、心肺機能は衰えていきます。

 そりゃそうだ、という原理ですが思っている以上にこれが大切です。

 よく私の患者さんに「若い頃にたくさん運動したのにこんな怪我をするとは思わなかった」というかたが沢山いらっしゃいます。

 若い頃の身体と今の身体は別物なのです。やはり常に進化し続ける必要があるのです。進化し続けるくらいでやってやっと維持できるくらい人間の身体は大変緻密なものです。

まとめ

 今回はトレーニングの原理原則のうちの3原理をまとめてみました。

 やはり、物事の本質を理解することは大事であり、最大限に効果を引き出すにはがむしゃらにやるだけでは難しいです。

 人によってはがむしゃらにやって結果がついてくる人がいることもあるので絶対とは言い切れませんが、、笑

 次回は原則についてまとめていきますのでしばしお待ちを!

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