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初めましての方は初めまして!前回の記事を読んでくださった方はまた見ていただきありがとうございます🙇🏻♂️『あき』です!1ヶ月ぶりの投稿となってしまいました。
今に始まったことではないですが、「トレーナー」って一体何者なのか、何を強みにしているのかなど未だに浸透していないと思うことが多いです。様々な現場に「トレーナー」を名乗る人物は存在するものの、ひとくくりに「トレーナー」と呼ぶのも腑に落ちないことも、、。(私自身そのトレーナーと呼ばれるうちの一人なのですが😅)
今日はそんな「トレーナーという存在」についてあれこれぼやいていきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
そもそもスポーツトレーナーって何なのか
よく現場で動くスタッフが「トレーナー」もしくは「スポーツトレーナー」と呼ばれることが多いです。ただ、厳密にはトレーナーという呼称は曖昧な表現だと私は考えます。
今現在、トレーナーになるために必要な資格は存在しません。リハビリ職として働くためにはPT・OTの資格が必要ですし、整骨院等で働く治療家の多くの方は柔道整復師の資格を保有しています。どちらも国家資格です。
現場でトレーナー活動をしているスタッフは必ずしも資格を保有している必要はなく、自身の経験や独学で学んだ知識・技能をもとに活動している方もいます。ゆえにトレーナーと名乗れば誰でもなれるものでもあります。(もちろん活動できる現場のレベルは異なりますが)
よく言われるトレーナーの分類は下記の記事を参考にしてください!
トレーナーとして何ができるのか、何をしたいのか
では、実際に「トレーナー」とは何ができるのか、です。多くのメディアで「〇〇選手のトレーナーが怪我から復帰まで携わった」や「チームのトレーナーがいつも見てくれています」などの表現がされています。現場のトレーナーの認識が「何でも屋さん」になってしまっているとも言えるのです。
- テーピング、固定等の応急処置ができる
- トレーニングを指導できる
- 筋肉の張り感や、痛みに対して治療ができる
- チームのアップメニューやトレーニングメニューが組める
上記のようなことを全てできる人をトレーナと位置付けているようにも捉えることができます。でも実際は違います。やはり「トレーナー」それぞれに強み・得意分野があります。つまり、「トレーナー」自身が自分の役割を明確にするべきですし、雇用側も頼む内容を明確にする必要があると私は考えます。
わかりやすく区分けをするとしたら下のような感じになるでしょうか。(あくまでも私の見解ですが一意見として)
- マイナスからゼロへ近づけるトレーナー(治療、怪我対応):理学療法士や柔道整復師、鍼灸師など
- ゼロからプラスへ近づけるトレーナー(アスレティックトレーニング、アスレティックリハビリテーション):アスレティックトレーナー、理学療法士
- プラスからよりプラスへ導くトレーナー(ストレングス&コンディショニングトレーニング):S&Cトレーナー、民間トレーナー・パーソナルトレーナー
2の項目に理学療法士の名を挙げたのは私のプライド混じりなので、該当しないと考える業界の人間もおそらくいるでしょう。笑
もし今現在、スポーツ現場のトレーナー業界に足を踏み入れようと考えている方がこの記事に目を通していただけたなら上の3項目のどこを目指したいのかをしっかりと吟味してみてください。いきなり1〜3項目全てを目指すのはまず難しいです。それぞれの領域で被る部分もありますが特有の専門知識を要します。
マイナスからゼロへ
怪我をしてしまいパフォーマンスが落ちている、手術後早期でパフォーマンスが落ちている方を対象とします。イメージとしては治療行為が近い領域になります。そのため単独で判断し治療行為を行うには、鍼灸師や柔道整復師などの資格を保有していることが治療行為においては必要となります。病院内で医師の指示のもと行う分には理学療法士や機能訓練士、アスレティックトレーナー等も治療行為が可能となります。
日常生活を行う上で必要なレベルまでをコーディネートすることが主目的になります。正常可動域の獲得や、筋機能の改善、温熱療法や低周波治療等の物理療法を用いた患部のコンディショニングを行いながらなるべく早期に自立した生活への復帰をコーディネートします。前述は理学療法士としての私の見解で、柔道整復師や鍼灸師の場合はそれぞれの技術で人間の治癒能力を引き出し組織回復や、機能回復を図るといったところでしょうか。
ゼロからプラスへ
日常生活への復帰後、競技復帰に至る際に必要となる筋力や運動制御、栄養指導等をコーディネートすることで走る・止まる・跳ぶ・投げるなどの動きを獲得することをここでは指します。アスレティックリハビリテーションの領域がイメージとして近いでしょう。アスレティックトレーナーや理学療法士が対応するケースが多く見られます。
ここでは日常生活レベルよりも高いレベルの筋力や可動域、その中での運動制御が求められます。ノーマルレベルよりも上のレベル(私はスーパーノーマルと表現しています)を求め、怪我をする前や手術をする前のパフォーマンスレベルまでの回復をコーディネートします。
プラスからよりプラスへ
基本的には怪我をしていない選手が対象となります。より力強く・より速く・より長く運動するためのパフォーマンスアップを目的とします。ウエイトトレーニングやプライオメトリクス等のマンツーマンで指導しているものを想像するとイメージしやすいかと思います。コンディショニングコーチやフィジカルコーチ、S&Cトレーナーなどと呼ばれることが多いです。
競技をする上でより高いレベルを目指してトレーニングを行い、筋力やパワー、持久力や敏捷性の向上を図るためにウエイトトレーニングを軸に指導します。また、単に筋力向上を図るだけでなくトレーニングの中でリコンディショニングを行ったりテーパリング、ピーキング等を図ることも含まれます。
今からトレーナーを目指す方へ
同じ内容の繰り返しにはなりますが上記3項目のどこを目指したいのかをしっかりと吟味しましょう。変な話、資格は後から時間とお金をかけて努力することで取得することは可能です。「とりあえず資格を取得したは良いもののやりたいこととは違うな」となってしまわないように何をしたいかを明確にしましょう。
そして自分の強みは何かをクライアントに説明し専門領域を理解してもらった上で、適材適所な動きをすることを勧めます。自分の専門外の活動に対して中途半端な介入はすべきではないです。その領域ではその領域の専門の知識や技能が言うまでもなく必要となります。派生的な考え方や不十分な知識では対応できませんし、何よりも選手のためになりません。何のために自分がサポートしているのか、それは「選手のため」であるべきだと私は考えます。選手をトータルサポートするならば各専門領域の知識・技術を持った人物を必要に応じて配置するのが最も良いでしょう。その一員になるために自分が目指したい方向に突き進んでください!