競技パフォーマンスとトレーニング

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 初めましての方は初めまして!前回の記事を読んでくださった方はまた見ていただきありがとうございます🙇🏻‍♂️『あき』です!毎年毎年、時の流れが早く感じていきますね。気づいたら今年も残すところ4ヶ月弱となってきました。日中の暑さは衰えを知らずですが、朝夕はだいぶ涼しくなってきました。食欲、読書、そして運動の秋がやってきますね!私は秋刀魚が好きなので今年はどうにか食べたいところですが、スーパーで目にする秋刀魚はどれもお高い、、😭

 そんな話はさておき、今回は「競技パフォーマンスとトレーニング」についてあれこれぼやきたいと思います。というのも、クリニックで勤めている中やチームで関わる中でウエイトトレーニングの必要性や効果をよく問われます。「ウエイトトレーニングは必要なのか」「挙上重量が上がったのにパフォーマンスに繋がらないんだけど!」などの声はよく聞きます。先日、私が関わっているチームの監督さんとそんな話をしてきたので話ついでに記事に書いてみようかな、なんて思ったのが今回の記事のきっかけです。

ウエイトトレーニングの必要性

 まず、ウエイトトレーニングの必要性において私が問われた時に答えるのは「Yes」の一択です。もちろん否定や反論する方もいると思います。ただ、考えて欲しいのは達成目標に対して何が必要なのかを考えた上で、必要手段として効率的なものを選択するのであればウエイトトレーニングは必要になるのではないかという点です。

 競技パフォーマンスを向上する上で、必要となってくる要素の一つに「パワー」が挙げられます。

パワーとは・・・仕事率を指す。仕事量と時間の関係と私は捉えます。

 よく表現されるので「パワー=力×速度」というのを目にしたことがあると思います。正しい表現とは異なりますが、わかりやすい表現なので導入としてはいいのかもしれない、というか私自身も学生にはこの表現をよく用いります。恥ずかしい話、パワーや力積などの詳細な理解が十分ではないと感じでいるためです。まだまだ勉強が必要です。

 高いパワーの発揮とは、大きな仕事を短い時間の中で完遂することとなります。いくら大きな力が発揮できても、仕事を完遂し切るまでに時間がかかってしまってはパワーは低くなってしまいます。パワーを上げるためには「力=筋力」をあげた上で、目標遂行までの時間をなるべく短時間にする必要があると言うことです。神経筋伝達をよくするためには自信が持つ筋力の最高出力に近い出力を求めたいため、やはり高重量のトレーニングが必要になると私は考えます。

使える筋肉、使えない筋肉論

 ここで出てくるのが、「ベンチプレスをして筋肉をつけたって投手(野球)の使える筋肉にならないからインナーを鍛えろ」や「ウエイトトレーニングによる筋発達は可動域の制限になりプレーに支障が出る」などの議論です。

 前者に関していうと、使える筋肉と使えない筋肉は同一競技間の比較ではないため論点が異なると思います。よく比較されるのはボディビルダーと格闘技です。「筋肉が大きいからといって格闘技には通用しないし使えない筋肉だ」なんて事はよく聞くと思います。でも、当たり前のことでボディビルダーはボディビルという競技内で必要な筋肉を鍛えているわけであってその競技内では使える筋肉というわけです。格闘技の中で必要なトレーニングをしているわけではないため、そもそも比較する事自体間違っていると言えると思います。上記の例を投手の話に戻すと、投球動作すなわち肩関節の内外旋の動作に関わるもので真っ先に出てくるのは回旋筋腱板(Rotator cuff)だと思います。よく言う、インナーマッスルですね。①「ベンチプレスではインナーマッスルが鍛えられないから意味がない、無駄だ。」なんて意見はよく聞きます。加えて②「ベンチプレスでつけた筋肉が胸郭の可動域制限になる。」なんてことも聞きますよね。

 私はこの意見には反対です。まず①ベンチプレスで鍛える筋のイメージは大胸筋が一番先に出てくると思いますが、モーターユニットで考えると肩甲骨と上腕骨の動作になるため、前鋸筋や上腕三頭筋、三角筋の前部繊維も含まれます。また高重力のトレーニングで安定性を高めるために回旋筋腱板の収縮も少なからず伴います。(ただ、投球で必要となる特異的な収縮トレーニングで得られる効果とは異なりますが)投球時に加速期からフォロースルー期にかけて内転、内旋動作は必要で肩甲骨の安定性確保に前鋸筋や三頭筋の活動も必要不可欠となります。次に②の意見については、ベンチプレスを行う際に部分的な可動域で行っていれば確かに可動域制限につながることは考えられます。しかし、正しいブリッジ姿勢を作り十分な可動域の中で伸長位から収縮位までを意識したトレーニングを行うと可動域制限は出づらいと思います。

まとめ 

 今回は「競技パフォーマンスとトレーニング」についてあれこれ書いてみました。極端な例やベンチプレスにフォーカスしたため、じゃあこの場合はどうなんだとか、ベンチプレスじゃない方法でやればいいじゃないかなどの意見もあるかとは思いますが、一つの考え方として書かせていただきました。

 競技パフォーマンスを上げる手段は様々あります。その中から何を選択するかは個人やチームの選択のため口出しはしませんが、固定観念に縛られずに選択してもらえればなんて思います。パフォーマンスアップには技術もそうですが、技術を体現するフィジカルが必要になります。フィジカルの強化にはやはり筋力は必要不可欠です。一定値以上の筋力を求めるならば必然的にウエイトトレーニングの選択肢が出てくるのではないでしょうか。まあ、ウエイトトレーニングでつけた筋力、パワーを競技パフォーマンスに繋げるにも時間を要するので難しいのですが、、。

その辺はまた今度の機会にぼやければと思います。今回はこの辺で。

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