理学療法士になったはいいものの、自分が目指していた「スポーツ現場」になかなか出れない、出る機会がないなんて思っている人がたくさんいるかと思います。私の同期や後輩もはじめは「スポーツ現場」で働くことを目標にしていたけれど、機会に恵まれずあきらめた人もたくさんいます。
でも、諦める必要はないのです。きっかけは自分で作ることができます。もしも「スポーツ現場で働く理学療法士」を目指しているのならクリニックに就職することです。
実際に私は、学生の頃から「スポーツ現場で働く理学療法士」を目指していて、新卒で地方のスポーツクリニックに入職して半年で野球部トレーナーの活動を開始。現在は高校野球部と大学バスケットボール部に行き、今現在で6年半が経過します。
この記事を読むことで、あなたが志した「スポーツ現場で働く理学療法士」になるきっかけを掴むことができます!
本日のお品書き
理学療法士でスポーツ現場に関わりたい人は就職先にクリニックを選ぶ!
理学療法士で「スポーツ現場」に関わりたいと考えているのであれば間違いなく「スポーツ整形」に力を入れているクリニックを選択するべきだと私は考えます。
もちろん総合病院で「スポーツ障害」に関わる機会が全くないとは思いません。しかし、急性期の間のみの介入になったり、症例はあるけど自分自身が関わる機会がない、スポーツの患者さんが来院されるのは特定の曜日で特定の時間、なんてことがほとんどです。
一方でクリニックを選択することで「スポーツ」に関わるメリット、大病院との違いは以下の通りになります。
- 日常的に小児期から社会人にかけてのスポーツ障害の患者さんが来院するため、スポーツ障害に介入できる機会が多い。
- 急性期から復帰にかけてトータルで関わることができる。
- テーピング手技、アスレティックリハビリテーション等の勉強になる。
総合病院ではすぐに学べないこと、スポーツ現場に出るために必要なことを入職から学びやすいのがクリニックの特徴です。
また、以前の記事でも述べたとおりスポーツに注力しているクリニックでは地域のスポーツチームや学校の部活動、運動会や大会などにメディカルスタッフとして外部活動を行っているところも多いです。
スポーツ現場に出たいと考えている人が勉強をするなら、間違いなく現場にでることが一番の勉強になります。この辺りは以前の記事に目を通してもらえればと思います。

スポーツ現場に出るきっかけを作るのはなかなか大変です。しかし、クリニックとしてスポーツ現場に出る活動をしているのであれば自分からアクションを起こすことで、入植してから経験として現場に出ることは可能です!
ぜひ、リサーチした上で自分自身がやりたい「スポーツ現場」で活動が可能なクリニックを選択するようにしましょう。
クリニックでは理学療法士がスポーツ現場で求められる力を身につけやすい
前述したクリニックのメリットにある通り、クリニックでは怪我をしてから復帰するまでの過程を追うことができます。加えて、急性期対応やテーピング手技なども実践の中で学ぶことが可能です。
現場で求められるのは「知識や経験」は大前提として、「その場で対応する能力」だと私は感じています。
選手が怪我をした時、不調を訴えた時に
プレー続行が可能なのか
早期の病院受診が必要なのか
受傷直後の緊急対応をして欲しい
など、言われた時に自分自身が対応できるかどうかです。
こういう経験ってなかなか病院内だけでは身につかないことだと思います。だからこそ、現場出れる環境があるクリニックに就職して、実際に活動をしている先輩の見学につくことが重要なのです。
また、常日頃からいろんな年代のスポーツ障害の患者さんに関わることが可能なため、多分野のリハビリではなく、スポーツ障害を色濃くみることができます。それがあなたの強みになるのです。

理学療法士が就職先にクリニックを選ぶ際に気をつけること
とは言っても、どうやってクリニックを選択すればいいかわからないというのもまた事実かと。
そこで、私は実際に施設見学に行くことを強くお勧めします。
よくあるのは、スポーツクリニックと名乗っているものの実際に就職したら高齢者ばかりなんてケース珍しくないです。
スポーツ障害しか来ません、なんてクリニックはもちろんないでしょうけど、どういう患者さんが多いのか、どういう職場の雰囲気なのかは事前に見ておくに越したことはないです。
また、ホームページなどで契約を結んでいるチームの記載などがある施設もあるため確認するのがいいです。自分が関わりたい競技があれば尚更です。
事前にアポをとることで現場の見学に連れて行ってくれるケースもあるでしょう。実際に私の職場では学生を見学に連れて行ったこともあります。
名前だけで選んで後悔しないように、事前のリサーチは丁寧に行いましょう。
まとめ
今回のまとめです。
・スポーツ現場に関わりたい理学療法士は就職先に「クリニック」を選択する
・クリニックには、日常的にスポーツ障害の患者さんが来院するため経験値を積みやすい。また怪我から復帰までに関わることができるため、現場での対応力を身につけることができる
・クリニックスタッフがスポーツ現場で働いているクリニックも多数あるため、スポーツ現場に出るきっかけを掴みやすい
・就職先にクリニックを選択する場合、可能な限り足を運んで見学をする。また、ホームページなどでスポーツチームと契約を持っているかなどをチェックする
いかがだったでしょうか。
スポーツ現場に関わりたいと思っているそこのあなた!なんとなく総合病院に就職して、なんかやりたいことと違うんだよな〜と思っている君!
今からでもきっかけはつかめます。理学療法士としてスポーツ現場に出たいのであれば、クリニックに就職して学び、外部活動としてスポーツ現場に関わる事は可能です。
十分にリサーチして就職、転職した先には自分が志した、「スポーツ現場で働く理学療法士」になっている事でしょう。
この記事を読んで1人でも夢を叶える人が出てくれればと思います。